僕はいったいなにをしているのだろう。
わかるのは彼をここにつなぎとめているときだけは、なにかから解放される気分になるということだけだ。
彼はどうして逃げ出さないのだろう。
団の活動中なら長門有希あたりにいつだって助けを求められるはずなのに。

傷つけても支配しても彼は彼のままで、僕を抱きとめようとする。
それに溺れてゆく僕は結局、彼をここに閉じこめたつもりで彼に囚われているのかもしれない。
壊してしまいたいのに。あのあたたかい皮膚に包まれていたいと思う自分がどこかにいる。

ひどく残酷ななにかが僕を追いかけてくるような気がする。
この生活もきっと長くは続かないのだろう。
無論、遅かれ早かれだれかが、おそらくは機関のだれかが気づく。
そうなれば僕は終わりだ。

それでもいい。

きっと明日も僕は彼をここから解放できない。
もはやそれが依存だということを、彼もとうに理解しているのだろう。
赦されている、その感覚がひどく苦しい。それなのに手放せない。

ぼんやりと彼が窓の外を見つめている。
なんとなく撮ってみたけれど彼がなにを見つめているのかわからない。



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