抵抗しない理由を、気づいていないといい。
なんていってみたところでどうせわかっているんだろう。
それでいてそこには触れないなんてのは、随分な拷問だな。
別に、そんな写真を撮らんでも逃げないと言ったところで信じないだろうが。
これは果たして不運なのか、その辺の判断がつきにくい。
脳裏に甦る感覚は、あいつには存在しない。
世界はきっと、何度でも姿を変えている。あいつも、俺も。これもその一つでしかない。
なんでわかるんだって、訊かれても応えはないが、な。
この莫迦みたいな感情を、早く忘れられればいい。
それでも何処か、手放せなくなるといい。わかっている、矛盾だ。
終わらせないための努力は今からじゃ、もう遅い。
覚悟なんてないから卑怯な手で目を逸らしているんだなんて、知らなくていい。