今日の団活は夜からの肝試しとのことで、日中にあいた時間を有効活用させていただくことにしました。急に呼び出されて慌ててしまったのか、はねた後ろ髪をしきりに気にする彼はとてもかわいらしかったです。
口ばかりはいつもどおりを装ってなんの用かと問いかけてくる、その態度が僕をつけあがらせることを、きっと彼は理解していないのでしょう。
デートのお誘いだと告げれば、あっという間に顔を真っ赤にして、ちっとも平静を保ててはいないのですけれど。
前から観たいと彼が漏らしていた悲恋ものの映画はそこそこの出来だったと思うのですが......すっかり感情移入した彼がぐずぐずと涙をぬぐう様子のほうがよほどよくできた映画みたいでしたね。
触れた手に振り向いた彼が、ようやくその一言を僕に告げてくれました。つい頬を濡らす涙を舐めてしまったのですが、少々刺激が強すぎましたかね? よほど驚いたようですがそこで抱きついてくるのは逆効果だと思うのですが。ふふ。
さんざん泣いてしまった目が赤くなっているためか、涼宮さんに早く帰るよう言われた彼を送らせていただきました。別れ際に目尻にキスをすればまた泣かせてしまったみたいですけれど。しかしほんとうに、写真にずっと残しておきたいような愛らしい泣き顔ですね。
僕が慣れているように見えるのが不安なのかもしれません。
でも僕は、それを不安に思わないくらいあなたを甘やかしてさしあげたいし、あなたにはたくさんわがままをいってほしいんです。
恋人なら当然のことでしょう?