数えきれないほどの繰り返しを経て、いまここにいることに不思議な気持ちがします。彼と向かい合って座り、ゲームをする、ただそれだけのありふれた日常なのに、そこには以前にはありえなかったものがたしかに存在していて、僕と彼とを結びつけている。
失われたはずの時間、それでも溶けあった記憶のかけらが僕に教えてくれる。すべては無駄なんかじゃない。僕に残されたもの、それはいまここにいる僕のためではない、「彼ら」が生きてきたことの証拠だ。
それはささやかな一歩と人は言うかもしれないけれど。
これは恋、と呼んでしかるべきものだ。
594年の時をかけて踏みだした、はじめての恋。
日記はもうしばらく書くことはないだろうから、最後に。
僕らへ。
ありがとう。