世界で一番、みたいな、そういうの、夢みてたわけじゃない。
今日は一日家で宿題でもやってなさい!と言われたけど俺、ほとんど終わってんだよなぁ...と思ってごろごろしてたら古泉に呼び出された。一緒に宿題やりませんか? なんて、あいつ俺を殺す気に違いない。部屋に呼ばれるとか心臓何個あっても足んない。行く前になんか手土産でもって思ったのに早々に駅前で見つかって結局ケーキとかプリンとかおれの食べたいっていったやつを古泉が買ってくれた。それはちょっと違わないか? でも、それ食べたかったから嬉しいけど。手をつながれる格好で連れてかれて、そのことに精一杯で家までの道とかあまり覚えていない。もったいないことした...
でも恋人に一人暮らしって言われて家に呼ばれて正常心でいられるやつがいたら俺の前にきなさい。じゃないけど! もう正直心臓もたないってのに!
古泉はいっつもまるで何でもない顔で笑うし。でも幸せそうだし。俺の我侭なんでも聞こうとするし!
嬉しいけどちょっとそれほんとうなのかって思うだろ。本当にさー
...でも今時少女漫画だってあんな薔薇くれないよな。
宿題ひと段落ついたからか緊張していたせいかわかんないけど気が抜けて寝るとか俺ちょっと間抜けだ...でも起きたら周りに薔薇の花束が飾ってあって驚いた。お似合いですよって笑う古泉の方が似合っててマトモに顔見れなかった...でもあいつ、俺の写真撮るの好きみたいだ。今日も撮ってくれたけど、今度は一緒に撮りましょうねってその言葉の方が嬉しかったんだよ。んでも飾るんだけど。
古泉の写真もらえないかな...あーでも言い出せるわけもないって...
別に我侭が言いたいわけじゃないし、ちょっとくらいは古泉の言うことだって聞くし。おひめさまみたいな扱いなんかしてくれなくていいんだけど。まあそりゃ...嬉しくないかっていうと別だけどさ。なんだか自分が調子に乗りそうで困る。それにあのままじゃあいつ傅いて手をとって来そうだ...うー...あーだめだそれハマりすぎて格好良い...
指先にちゅーとかするの想像して悶絶した俺を許せ。だってもーだめだーうぁー
いや実際は何もないんだけど! くそー って何かして欲しいわけでもないんだけど! 宿題はすぐ終わったけど正直なに書いたか記憶にない...帰りはふらっふらしてたのに古泉気にしてなかったと思ったんだけどな。思わず車道に出掛かって腕に引き寄せられた。
危ないですよって......こっちのが危ないんだよ! ばか!