バッティングセンターでの練習においても涼宮さんは相変わらず元気そうに走り回っています。
閉鎖空間が現れる兆候もなく、非常にいい傾向といえるでしょう。

相変わらずデジャヴにはときどき思いがけないタイミングで驚かされていますが......
そして昨日の夢。僕に差し出されたその手の持ち主について、思い当たるのは一人しかおらず、現実の記憶として僕の中に存在しない以上、それは過去のシークエンスにおいて経験された出来事の残滓である可能性が非常に高いということになる。

僕に差し出された手は、ひどく優しい軌跡を描いて僕の髪を撫ぜていた。
耳に落ちる声までも現実に近い手触りで感じられそうなのに。

僕はあの手を、取ったのでしょうか。
それが神のものだと知った上で、それでも。



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